すでにご存知かと思いますが
クルム伊達公子選手が、12年のブランクを乗り越えて優勝しました。年齢うんぬんの事が話題となりますが、彼女の努力はもちろんですが、復帰へのプロジェクト運営戦略の勝利ではないかと思う。
伊達公子オフィシャルHPなどを見れば、今のネット社会を上手に使い、今風のプロモーション戦略も無難に使いこなしている。意地悪な言い方をしてしまえば、今回の優勝は女子テニス界の低迷が続く事が証明されてしまったかもしれない。それは現役の選手が考える事、伊達に責任は無いし、復帰の際に言っていた「現役の選手の刺激にもなりたい」発言を、本当に実行したことにすぎない。
今回の招待券はそもそもが奥さんの会社関係からの頂き物。奥さんが観戦できるのは土曜のみ、伊達が決勝に残った場合のみであった(シングルスに関しては)。大会HPでは入場規制に関する告知も直前に掲載し、配りすぎた招待券への対応も完了。我々が試合開始1時間前に到着した際には長蛇の列。観戦に慣れていない方が多いので、見やすい席は余裕で確保できましたが、試合が始まっても観客は増える一方。最終的には7割程度の入りで主催者は大満足といった感じ。
相手の瀬間友里加選手は伊達より格下の選手なので、決勝の割には簡単に勝負がついてしまったが、試合の要所要所で現役に対する声援的な応援が飛ぶ。会場の9割以上は伊達の応援。日本国内なのに不思議なアウェーに戸惑いは隠せない。そして伊達は観客をも利用する百戦錬磨。優勝インタビューで海外なんて話も有ったが、凡人的には次に有るであろう杉山愛選手との対戦に期待が行ってしまう。