昨日のサイクリング途中で寄り道したって書きましたが、その場所が藤沢駅の北口にある一帯。少し古い話しだけど耐震偽装で問題になって建て直したマンションが目印。っても今じゃ雨後のタケノコの様に巨大マンションがニョキニョキ建ち、隙間は平地の駐車場だらけという荒んだ地域。さらに隙間をついて今回の物件も残っている。

街角マニアの間では有名なファサードなんだけど、訪問した時間帯の太陽さんが少し邪魔してくれて見栄えのしない写真ですみません。渡り廊下ではなく板張りのペランペタンなんだけど、ここが特別の場所の入口を示すには充分な迫力だよね。

すでに現役の店は無く、廃墟としか言えないくらい廃れているんだけど、駅への抜け道的に人の通りは多い。とはいえ夜は淋しすぎて怖いと思われます。

有名な「まりこ」という女性3人が描かれたレトロなスナックの看板が名物だったのだが、現在は取り外されて現存していない(
こちらで拝見して下さい)。ただ味のある看板は何枚か現存しているので、更地になる前に、こんなの見るだけでも足を運ぶ価値は充分だと思います。

路地を抜けてもマンション群は続くが、やはり足元には古いスナックなどが肩身を寄せて生きながらえている。恐らくマンションに住む新住民が飲みに来る事も無いだろうが、生業が成立しているから開店しているのだろう。

さらに2軒の転業旅館と思われる宿も2軒が現存、転業とは料亭から旅館に営業形態を変える事を意味する。それは法律によって料亭では営業できなくなったからである(意味が不明の方は大人になったら教えてあげる)。

特に左側の松竹旅館は流行の外装を残す貴重な建物。特徴的なタイルで飾られた5本の円柱と、斜めに2本の取っ手が付いた観音開きの正面玄関。そそる物件である。